その6 リカちゃん人形とゴレンジャー

今日はまず、一枚の写真を見てください。ものすごく恥ずかしい写真だけど。

f:id:happyinkdays:20180415210720j:plain

鎌倉の自宅の庭にあった二人乗りのブランコに近所の女の子と一緒に写っているのですが、ぼくが抱いているのは、何とリカちゃん!その女の子はぼくとは対照的ですごく男の子っぽい女の子だったのですが、ぼくの方が女の子っぽい趣味を持っていました。

でも、それでも母はそんなぼくを「変な子ね」と言いつつ、写真を撮ってくれたので不思議です。ところがね、ぼくがどうしても欲しかったリカちゃんハウスだけは買ってもらえなかったんです。さすがにそこまでいくと男の子として良くないって思ったのかもしれません。

あまりにもぼくが欲しい欲しいというものだから、それを聞きつけた父の知り合いのおば様がプレゼントしてくれて、無事に手に入れることはできたのですが。

でもね、ぼくは別に自分が女の子になりたいとかそういう欲望はほとんどなかったように思います。単に女の子っぽい趣味を持っていたというだけだと思うのです。

そして、性の目覚めというのは実はこの頃だと思います。

なぜそう思うのか。

ぼくが一番最初に性的興奮を覚えたのが「秘密戦隊ゴレンジャー」だったのです。

我が家はテレビが大嫌いな父の影響で、食卓にはテレビが置かれていなくて、母の部屋でテレビを見るしかなかったのですが、ぼくはたまたま何かのタイミングでゴレンジャーを見ることがあり、その時のアカレンジャー役の男にすっかり魅了されたのです。角刈りの頭で精悍な顔をして、かっこいいったらありゃしない!

後で調べたら、それが後に特捜最前線などの刑事ドラマで大活躍する誠直也さんだったのです。変身前のアカレンジャーが敵と闘っているシーンで、興奮しました。そして、いつの間にか股間をこすると不思議な快感を覚えることを知ったのです。

ゴレンジャーの放映が始まったのが1975年の4月なので、ぼくは7歳小学校二年生でした。その頃にすでにマスターベーションを覚えいたなんて!!

でも、まだその頃はもちろん、射精に至るまでではありませんでした。こすっても快感だけはあるけれども、精液は出なかったのです。それなのに到達感、イッた感だけはあったんですよ。本当にこれがまた不思議なことなのですが。

なんで、ぼくがこんなことを覚えているかというと、母に「おちんちんで遊んじゃいけません!」って怒られたことがあったから。きっとその現場を母親に見られたんでしょうね。

ぼくが今でも男が大好きで、男とエッチをすることに情熱を傾けることができるのは、もう、これは筋金入りとしか言いようがありません。なんてったって、7歳の時から男を見て興奮していたんですから。

それにしても、不思議です。リカちゃん人形を愛でる一方で、闘う男に欲情していたのですから、この自己矛盾は一体どこから来るのでしょうか。自分で自分が不思議でなりません。

そして、さらにその不思議さは、その後どんどん深まっていくのであります。