ブログを始めるにあたって

このブログを始める前に、まず、ぼくがこのブログを立ち上げようと思ったきっかけについて書きたいと思います。

それは、やはり昨今のLGBTとやらを巡る状況に危機感のようなものを抱くようになったから。

ぼくはTwitterなどで、LGBT活動をしている人たちに対する批判めいたことを書いてきましたが、たった180文字の制限の中で自分の想いを書くのは難しく(たとえそれが連投する形であったとしても)、本当に伝えたいことというのはきちんと伝わらないのではないかという気がするのです。

LGBT活動をしている人たちは、何とかLGBTを巡る環境を良くしよう。法的な整備を促進し、セクシャルマイノリティの住みやすい日本にしようという気持ちが強い方々だと思います。でも、今までの日本って、そんなにセクシャルマイノリティに対して冷たかったかしら?同性愛者ってことで糾弾されたり、殺されたりすることってあったかしら?と不思議な気持ちになります。

でも、もちろん、若い人たちの中には自分が他の人と違った感覚を(例えば男なのに男が好きとか)持っていることで悩んでいる人もいるでしょう。

ぼくはそういう人たちに対して積極的に自分から何かをしようという気にはなれない。というか、そんな力などぼくにはないと思うのです。

でも何かをすることは大切だと常々思っていました。

じゃあ、どうすれば良いのか。

それは、自分語りをすることだという結論に至りました。

ぼくはこうだったよ、あくまでもぼくの場合だけど、こんな人生を送ってきたよ、と示すことによって、「なるほど、この人はこういう人生を歩んできたのか」と思い、自分と照らし合わせてみて「自分の場合かこうかな」「ここは共通しているな」という風に思ってもらうことで、読んでいる人が自分と向き合うきっかけを作って欲しいと思います。

良く二丁目のゲイバーでも、親しい人たちと学生時代の話だとか、子どもの頃の話だとかをすることがあります。そして、そういう話を聞くのがぼくは大好きです。今そこで話をしている人のルーツを探ることができるじゃないですか。それはちょっとロマンティックなことでもあると思っています。

だから、ぼくはこのブログで自分のことを時系列に話していきたいと思います。

で、あらかじめ断っておきますが、これはあくまでも個人的な内容ですので、これがゲイのすべてだとは思わないでいただきたいということ。そして、ぼくの場合はかなり特殊なレアケースかもしれないということ。その点はご了承いただければと思います。

なお、ブログのタイトルにある「個人の都合」は、山田詠美著『24.7』(幻冬舎文庫)収録のゲイを描いた短編小説のタイトルを拝借しました。切ない話です。

カテゴリーの「個人の都合」ではぼくの歴史を時系列に、そして「とはずがたり」ではそこからこぼれた他の話を書いていこうと思っています。

不定期更新になると思いますが、お付き合いいただければ幸い。

byケンケン